ガジュマルを選ぶ場合には、まず最初に決めなければならないことがあります。
どんな種類のガジュマルで幹の厚さそして枝ぶりなどです。
作りたいイメージ、考え方があれば、その条件に沿ったガジュマルを増やせます。
石につけるのか、水槽の中の上部・下部で使うのか自分でプランをたてそれに対応したガジュマルが作れます。
ガジュマルは色々な環境場面に対応できる素晴らしい能力を持った植物です。
枝が必要な場所にも枝を作り出す事ができます。
土の中の根を上り根として使ったり、枝から垂れている気根の利用などがあります。
パンダガジュマル、ニンジンガジュマル(根上がり)のように明確な区別ができる種類
普通のガジュマル(在来)で葉の大きさ(大・中・小)、葉の形(卵形、細長い・丸に近い)、葉の色(濃い緑、黄金色)等の在来でも色々な種類があります。
葉の大きさ、形で区別する特別な名前はまだないです。
葉の大きさで小葉ガジュマルと呼んだりします。
ガジュマルの盆栽などは葉の小葉と丸葉の形を意識して選んだりします。
最近は尖閣ガジュマルで呼ばれている尖閣在来ガジュマルが高価な値段で取引されています。
こぶガジュマルなどはこぶ状の幹・枝から切り離されて作り出された物と種からこぶ状に育てて作ったものがあると言われます。
ガジュマルを作り上げる段階で挿し木・とり木・実生で作り上げたのか、根上がりなのか・・・など規格などが確定されたらいいですね。
ガジュマルを選びたい増やしたい、買いたい場合、上記のガジュマルの具体的な知識は大事です。
ガジュマルの選び方
用途で選ぶ
観賞用として手に入れたいガジュマル
実生ガジュマルが欲しい場合
実生で幹の太さ、高さが何センチ位の
ガジュマルなのか、形が作られた物がいいのか
挿し木とり木のガジュマルでも構わない等
目的で選ぶ
販売用のガジュマルを育てたい場合
(種からの培養には時間がかかります・・)
どんな種類のガジュマルを育てたいのか選びます。
実生ガジュマル、在来種名前のついているガジュマル(パンダガジュマル、
ニンジンガジュマル、ツルガジュマル、センカクガジュマル、黄金ガジュマル)等
から選びます。
販売の場合、幹サイズ、枝ぶり、ガジュマルの数量、沢山作り販売に使いたいのか
目的にあったガジュマルを種から育てたいのか。
その場合には種を手にいれます。
(オークション、園芸店などで)
上記条件を整えて在来ガジュマルの増やし方を解説します。
短い期間で目的とするガジュマルを作り上げる方法
挿し木枝の準備
枝厚みサイズ○○㎝、高さ○○㎝、○○本数を決めます。
次に自生している在来のガジュマルの枝を
必要本数、厚み、長さ○○サイズをカットします。
条件をみたした枝の発根方法4点を解説
1.枝を土に移し発根を促す方法。
枝を土に挿す前に枝の下部切口に発根促進成長調整剤ルートンなどを塗ります。
ルートンはさし木さし苗の発根を促進し、さし木さし苗の活着がよくなります。
上部の切口から菌が入らないようトップジン・ペーストを塗布し保護します。
その切口から色々な菌が侵入し枝枯れするのを防ぎます。
高価な木を剪定したときは切口を殺菌剤のトップジン・ペーストを塗布し塞がないと
枝枯れをおこし高価な木を失う場合があります。
挿し木幹に芽が出てきましたら地中には発根がありますから、
しばらくそのまま育てます。
2.枝の下部切口に発根促進成長調整剤ルートンを塗り水苔に水分含ませ黒色のビニー
ル袋に入れてしばり日陰で発根を促します。
3.バケツに下部が浸かる程度の水を入れ
そこに葉を落としたガジュマルの枝を数本入れ
バケツを黒色のビニール袋で縛り日陰に置きます。
水を切らさないよう補給します。
4.ビニール袋の中に湿らした水苔を入れます。
そこに発根促進成長調整剤ルートン塗布のガジュマル枝数本入れます。
ビニール袋を黒色のビニール袋で縛り日陰に置きます。
数日後、発根の確認できます。
発根が出てきましたら土に移します。枝にも芽が出てきます。
土に移した幹枝に芽・枝があちらこちらから出ます。
幹枝の状態をみて成形、整えます。
木に力がついてきましたら、幹に枝が欲しければつぎ木します。
つぎ木のつぎ穂をとるための元木も育てます。
自分の農園で元木があれば、時間をかけとり木することができます。
・お好みの枝木が欲しい場合
希望厚みの枝、小枝付きの枝木を調べて元木から必要本数切り出します。
後は上記記載方法で発根促します。
発根し枝ぶりが落ち着いてきましたら、枝に針金を掛けて成形し整えます。
とり木で自分の欲しい幹サイズ、枝付きガジュマルを増やす方法もあります。
数量が少なく自分の欲しい幹サイズ、枝付きを増やす場合は有効な方法です。
短期間にガジュマルの増やす方法を解説しました。
アクアリウム関係によるガジュマル市場の拡大
最近アクアリウムが発展し透明水槽の中で植物・魚・動物を飼う分野ができました。
ガジュマルの市場も広がり、未来に可能性を秘めた新しい分野です。
YouTubeなどで知識を吸収し新しい分野への参入できたらいいですね。
その分野を解説します。
・アクアテラリウム:水槽の水中と上の空間を陸上として水槽などで再現したもの
・ビバリウム:爬虫類・両生類を原産地の環境を再現した飼育ケースの中で育てる方法
・アクアリウム:生きている魚や水生の植物などを水中でそだてる透明水槽飼育法
・テラリウム:透明な容器内で植物を育てながら
動物・植物を楽しみながら育てる飼育環境の事。
苔テラリウムなど
・パルダリウム:透明容器内で湿地帯の環境を
再現し熱帯地方の植物をガラスケースに配置し飾り、
水を多く使用せず熱帯雨林再現したものです。
まとめ
アクアリウム・アクアテラリウム・テラリウム・パルダリウム・ビバリウムでの日本の
ガジュマル盆栽技術の応用編です。
室内・水槽内で観賞用ガジュマルの新しい場所・新天地での活躍がたのしみです。