先祖ルーツ探し沖縄編自分探し高祖父、祖父、父、叔父の名前から

琉球按司系図

自分の先祖・ルーツを調べたいと思っている方々に
調べ方、順序、必要知識の沖縄編を書いてみました。

どの時代から調査するか、大きく分けて三区分出来る。(私見です)

・1689年(元禄二年)王府が系図座を設けて家譜の保存
 第二尚家から現在まで
・源為朝の琉球王国から第一尚家の時代まで
・古代天孫時代

 

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1689年(元禄二年)王府が系図座を設けて家譜の保存 第二尚家から現在まで

那覇市企画部文化振興課発行の氏集首里・那覇があります。
琉球王府の系図座に保管されていた家譜の総目録の
筆写本を収録した「氏集」を参考にし進めます。

登録されている氏の見方

氏集 首里・那覇 目次

番① 頁② 氏③ 名乗頭字④ 戸数⑤   備考➅

例)
九  35  翁   盛     54  翁壽牂國頭親方盛順 外門中

①は家譜の分類番号
②その氏一門の掲載ページを示す
③各々の氏名を示す
④その氏の名乗頭字を示す。

家譜は系図座で一番から二十番までに分けられている。
各々の家譜の表紙にも「・・・・番」との表記がある。

各番の内訳は

一番と五番に向氏(王族)
十七番に久米系の氏(中国久米36姓の一族)
十九番・二十番に那覇及び新参の氏が分類されている

分類には一定の基準がある。

一~二十までの番は「五年に一次の清繕(仕次)」(球陽)の際に仕次の順序の便に供されたといわれる。

氏③の名乗頭字④

翁壽牂國頭親方盛順

國頭親方盛順の氏名に冠した翁壽牂が「唐名翁が氏名③

國頭親方盛順の「盛順が名乗です

「盛」が名乗頭字翁氏一門③は皆、名乗頭字として「盛」を用いる

 

・久米系の氏の場合(中国久米36姓の一族)

例)十七番 2082・大宗諱崇 福建泉州府南安縣人 蔡氏 儀間親雲上

久米系の氏の場合の記載は、名乗頭字をもたない

名乗頭字に、その氏一門の「大宗諱崇」系祖を掲げてある。

⑤氏一門の家譜を有する戸数
その氏の家譜数を示す。
宗(本家)、小宗・支流(分家)の家譜があることを示す

久米系の氏の場合「名乗頭字」の欄記載が「・・・親雲上外」となっているもの
記載の「・・親雲上」の家譜のほか何冊戸数あるとのこと。
数字で示されている。

➅の備考欄

例えば)1066・元祖翁壽牂國頭親方盛順二世翁寄松城間親方盛久支流六子翁栄昌呉屋親雲上盛周 翁氏玉城親方

1066元祖翁壽牂國頭親方盛順(イ)

二世翁寄松城間親方盛久支流六子(ロ)翁栄昌呉屋親雲上盛周②(ハ)翁氏玉城親方③

は一連番号を示す。
元祖が(イ)翁壽牂國頭親方盛順
(ロ)、その二世(元祖から二代目)城間親方盛久の支流(六番目)である
(ハ)翁栄昌(唐名)呉屋親雲上盛周を系祖とする家譜とのこと。

③1066項の家譜は、「氏集」作成当時の所持者のこと。
1066項の家譜は翁氏玉城親方の所持となっていたことを示している。

久米系(中国久米36姓の一族

例えば
2086・元祖諱崇①六世諱瀚支流三子諱朝用②屋良通事親雲上蔡氏具志親雲上

人名の場合、名乗をもたないため唐名のみが記されている
諱」崇のみが記される

氏名の省かれている場合が多い
「諱」は本名の意で姓名の名にあたる。

①の「諱崇」は名は「崇」
人名氏名の「蔡」を冠して「蔡崇」となる。

②の「諱朝用」も同じで「蔡朝用」が姓名である

 

自分の先祖・ルーツを見つける方法

最初は自分・父・祖父・母の父・祖母の父などの名前から共通(同じ)名乗頭字があるか確認する。

名乗頭字を見つけることが出来ない時
叔父その他親戚などの名乗頭字の調査親戚の範囲を広げます。

例)の名乗頭字「盛」を見つける事ができたならば
例)翁壽牂國頭親方盛順翁氏玉城親方

名乗頭字「盛」を利用しているどの氏がいるのか
氏集の名乗頭字索引から調べます。
「盛」名乗頭字の氏は、元、麻、全、翁、毛、新安、新嚮、華、朝、平
10氏が出てきました

10氏から氏名を探します
家名索引から玉城を調べます。
「朝」向、「盛」翁、「義」徐、「得」泰、「嘉」垣・などがあります

上記の条件の氏は「翁」だと判明しました。

登録の家譜一覧表の氏集目次から氏、名乗頭字の検索で
九番35頁が判明しました。54の一族の登録があります。

元祖を①、二世を②、三世③・・54の一族のいます。

白の紙一番上の元祖を書きその下に二世を横に並べて書く、

三世は二世の子供からしか生まれませんから
二世のどの親から生まれたかその下に書く

四世、五世・・・と同じ要領で書き続けていくと、一族の系図ができます。

各名前が違うのは、王府からの仕事場の土地名す。

王府から翁氏玉城親方であれば玉城の土地で仕事して
親方の肩書をもらい王府の系図座に登録していると言うことです

どの玉城の地域かは、色々調べていくと解るようになります。

名乗頭字が判明しない場合は、家名索引から自分の色々な条件を照らし合わせて判定していきます。

 

源為朝・第一尚家までの先祖探索

源為朝の琉球王国から第一尚家の時代まで

先祖代々の言い伝え・伝説などを分析して自分の先祖を探します

古琉球三山由来記集、長濱系図、村史、町史、市史、海東諸国紀、他参考になる資料文献で
関係個所をみつけます。

現在いる場所にどのように来たのか。
その時代は按司の時代、地方豪族の武士の時代です。

先祖・元祖が初めて生活した琉球の場所が豪族・按司になった場所です。

オジイ・オバアが昔、御拝みに行った場所などが関係してきます。

先祖の根所、拝むムウと屋などが参考になります。

オジイ、オバアなどから色々聞き元祖を見つけます。

源為朝からの出発ですから、源為朝と仲間たちの名前、上記の同じ方法で探せます。

源為朝の上、琉球の天孫の地にはもう何も無いです。
天孫琉球と源為朝とは血の流れが別です。

一部天孫系英祖王の流れとありますが
名前が日本人の名前ですから、
琉球天孫とは違う一族の名前かもしれない

その上は鎌倉時代の武士、平家の名前、家紋等を参考に自分の納得のいくようルーツ調べて下さい。

古代天孫時代の琉球人

どうしても自分の先祖を天孫琉球人まで追求したい場合

生きてきた土地の口碑、伝説、氏名などに
微かに残っている痕跡を辿り見つける方法があります。(私見)

例えば)「夏礼久」は今は「兼久」に変わり、夏氏となっています。(夏王朝の一族、私見)
越来按司の場合、呉、越の一族族等

今からの調査・研究で天孫の歴史が少しでも積み重ねることが出来れば、楽しみも増えます。
ルーツ探しに参考になれば幸いです。

参考文献
氏集那覇・首里
編集・発行那覇市企画部文化振興課

まとめ

先祖・ルーツ探しは時間もかかります楽しくて疲れを感じさせません。
先ずは、お金をかけずに簡単に調べられる周辺の家族・親戚などのデータ蓄積から初めましょう。

コツコツその資料を重ね分析し進めて、それを繰り返し、繰り返し行い。
自分の納得できる先祖の姿が表れてきます。

自分の系図、見えなかった先祖の姿・内容が見えてきます。
ルーツ探し楽しみながら、コツコツ頑張ってください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

仲地弘和
家系
氏集首里・那覇
八番31頁 白氏 名乗頭字・信
大宗白楊基 金城親雲上信懐
家紋:武田菱、四つ割菱
勝連濱川按司御子二男勝連「屋慶名主(楊布主)」

前原高校を経て
琉球大学農学部卒業

調査に月日を重ね続けるなか
うるま市郷土地元と琉球の歴史に興味が湧き
資料を集め30年が過ぎる。

その資料を再考察し自分が感じた事
先祖の歴史を基礎に、
琉球の先人達
郷土史家伝説の資料から導き出した
自分独自の琉球歴史観を記しています。

少しでも琉球郷土史に興味を抱いている方々の
参考にしていただけたらと思い書いています。

学問的に歴史研究家
先生方に師事し学んで無いので
多々間違いも多くあるものと思います。
参考程度で読んでもらえたら幸いです。

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